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引っ越したて町民の七行器行列体験記

めっぐ
めっぐ

引っ越したて町民の七行器行列体験記

こんにちわ!7月に南会津町に引っ越してきましたのみのんです! 関東から引っ越してきましたが、南会津町に少しでも早く 慣れ親しもうと思い、 南会津の夏祭り会津田島祇園祭に参加してきました! それもただ参加するだけではなく、同僚のダンディーなガガさんのご紹介あり、 七行器行列(ななほかいぎょうれつ) 花嫁として!!!!!!(すばらしい響きです) 参加してきました! 引っ越してきて間もないけれど大きな行事の とても華々しい役をやらせていただけるとは思わず、 当初はかわいい着物が着れるやったー! などという心境でおりました。

そもそも会津田島祇園祭ってなんぞや?

3行でまとめると →毎年7月22日・23日・24日に! 福島県南会津町田島地域にて行われます! 800年の歴史あるお祭りです ! この連綿と続く歴史のうちの一つが、 私の参加した七行器行列です。 花嫁が大人数参加する行事のため、 花嫁になる女性は 6月後半から7月に向けて花嫁になるため準備をします。 花嫁になるのに必要なのは

1.かつら

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2.着物

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最後にその2つを身に着けるための着付けが必要になります。 初めて参加する私にはどこで用意すればいいかわかりませんでしたが ダンディーなガガさんや役場の方がどこで用意すればいいか教えてくれました。 情報を得た私達は準備に向かいました。

ある日の準備1~着物選び~

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案内されたあたご館にて雑談を交えながら 着物を選びます。 私が選びに行ったときは遅めのタイミングでしたが、 かわいらしいピンクやオレンジ、 華やかな赤や紫、たくさんの柄がありました。 どれにしようかなと迷ってしまう方もきっとたくさんいたと思います。 私はいつもの自分ならかなり勇気が必要なピンク系にしてみました。 (余計な情報ですが私は普段寒色系を多く着ています・・・) 決まった衣装をレンタルする手続きをして、 おば お姉さまたちとお別れしました。

別のある日 準備2~かつら合わせ~

かつら合わせに行きました。ユキ美容室さんにて、 生まれて初めてのかつらを装着します。 髪の毛を集めてネットをかぶせ、 いざ装着☆

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おおおー! 誰だこの目の前に座ってる人は!? と驚き、当日はメイクもするそうなので 私、どうなってしまうんだろう。。。。!? と考えながら黒と茶色、2種類を試着し、私は茶色にしました。 印象がやわらかくなるほうにしましたオホホ・・・ さて、あとは当日を元気に迎えるだけです。 よく食べよく寝よう!(そして太る)

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屋台で出ていた品物のひとつ、手打ちそばです。 職人さんの打ちたてをあっという間に平らげてしまいました。 (もう二枚たべたかった)

いよいよ当日!出陣でござる!

着物とかつらを着付けするのですから準備には時間がかかります。 集合時間が早いので、 当日は、数箇所の美容室で美容師さんや 花嫁の家族総出で夜通しの準備です! 私は深夜二時半からの順番でした!丑三つ時ですね! 世間は寝ている中、花嫁の準備です! 前日の夜まで仕事してた花嫁さんはとても眠そうでした。 準備が進むうちに鏡に映る自分は普段見慣れている自分とは どんどんかけ離れていって、 鏡に映る自分は本当に自分なんだろうか、といった気持ちになります。

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時々カメラマンさんのシャッターの音を聞きながら 夜が更けてきたころ、帯を締め終わって 完成です。 いざ!出陣!

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準備を終えて 集合場所へ向かうころには カメラマンさんが写真を撮りに いらっしゃって、 レンズを向けられて シャッターを切る音が聞こえてきます。 いつもの景色もすっかり非日常の世界です。 今年のお党屋さんの梅寿館の前に 花嫁が列を作り、 出発の号令を待ちます。 脇にはもうたくさんのギャラリーとカメラマンが いらっしゃって、 この行事がどれだけ注目されてるかを 知ることとなりました。

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朝早いから、最初はきっとまったりだろうと 考えていましたが、それは間違いでした。 歩き始めて、 大通りに出たら、 私達が歩くのを小学校の子供たちが手をつなぎ はたまた係の方がポールで 規制をかけるほどに、たくさんのギャラリーが 花嫁を待っていました。

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連続するシャッター音と、 「綺麗よ!」と声をかけてくださる方、 撮影をしては列の先へ走っていかれる報道の方 (ダンディーなガガさんはこの報道の一人として走っておられました。かっこよかったです) 聞こえてくる「こっち向いて!」というカメラマンからのリクエストなどが 混ざりに混ざって、お祭りならでは混沌を感じながら列は粛々と歩みを進めます。 私にも、行器を運ぶ順番がめぐってきました。

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私が持っているのは「行器」(ほかい)と呼ばれる道具です。 行列一行が運ぶのは お神酒をいれた「角樽」が3つ 赤飯を入れた足のついた「行器」が3つ 鯖を載せた「魚台」(うおだい)を1つ 合計七つの行器で、目的地である田出宇賀・熊野両社にて神前へ献上します。

神聖なものなので、大事に運ばねば! しかし、これが歩くうちにだんだん下がってきてしまいまして。 横を歩くお党屋組さんから、「がんばれ!」の声が聞こえ、 交代の方が来るまではとがんばります! 何度か列の交代をした上で、神社の参道へたどりつきます。 参道が、カメラと人で埋められていました。 「ようやく来た!」と待っていただいてた声が聞こえてきて、 この七行器行列は、待ち望まれる存在なのだなあと 改めて感じながら、神社へ到着しました。 個人的にはここでお世話になっている方に お声をかけていただき、嬉しくてたまらなかったです。つい、手を振ってしまいました。

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たどりついた神社内で正座に足をしびれさせながら儀式を滞りなく終え、お神酒とお御供をいただき、神社をあとにします。

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みんなで記念撮影をして、無事七行器行列終了です!暑かったですね!お疲れ様でした!

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あとは着替えに向かう途中で、フリーの撮影タイム。 花嫁に番傘をもたせたり、線路を背にしたり、 カメラマンの思うシチュエーションで撮影大会です。

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私も紫陽花と一緒にとっていただきました。 ほかの方のカメラにもうまく写ってるといいなぁ。 かつらと着物を脱ぎ、 変身の時間は終了です。 顔だけばっちりメイクで、帰宅しました。

感想

やってみて思いましたが、 この行列は ちびっこたちからおじいちゃんおばあちゃん、役場の方や神社の方、ガードマンも報道の方も、 みんなが集い作り上げるものであったと感じます。 一人だけががんばってもイベントはできないし、 歴史を受け継ぐこともできません。 みんなで一緒に町の行事をつくるということに、 自分も加わることができて、貴重な体験ができました。 私にも少しは町民らしくなれましたでしょうか。

最後に

ここまでの長文を読んでくださり、ありがとうございます。 まだまだ何も知らないひよっこの私ですがこれからも、がんばります! また記事にてお会いしましょう!(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

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和泉屋旅館さんの看板娘&息子さんです。 季節ごとに着ている服が違うのでよければ見つけてみてくださいね!

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